
誰かと飲みに行って店員に失礼な態度をとる人がいると、僕は瞬時に帰りたくなります。
決して僕の倫理観が高いとかそういう主張をしたいわけではありません。
裏で飲食物に何かを混入されたりしていないかが心配になるからです。
近所のパパ友という程は仲が良くはない知り合いと時々飲むことがあるのですが、彼がめちゃくちゃキレやすくて困っています。
先日も彼が店員にブチギレて、その仕返しに店長らしき人がおそらくわざと日本酒を提供時にこぼして子供の荷物がびちゃびちゃになったということがありました。
偶然こぼしたのかもしれないと思うかもしれませんが、僕が見る限り明らかにわざとでした。
しかしこんなことはカワイイもので、厨房内が見えない店では一体裏で何をされているかわかりません。
「いやいや、さすがにヤバいことはしないだろう」と思うかもしれませんが、僕は実際にバイト先で観測したことがあるので店員には失礼な態度を取るべきではないと主張します(もちろん失礼なことをしなかったら安全とは限りませんが、攻撃される確率を下げることができます)。
せっかくなので、伝えたいこととは関係ありませんが当時の様子や僕の話もします。
僕は大学生の頃に某カラオケ店で働いていました。
現場はZさんというフリーターの人が仕切っていました。
Zさんは僕より2歳年上で、KAT-TUNの亀梨君に少し似ていました。
当時はReal Faceとか青春アミーゴとかが流行っていて、Zさんは結構モテている感じでした。
I君という超絶イケメンのギャル男が入ってくるまではZさんが仕事としても男性としても支配者という感じでした。
その店舗は男女ともにビジュアルが良い人が大量過ぎて、陰キャだった僕にはとても刺激的な空間でした。
当時流行っていたNANAのハチ子に自分を重ねて、何でもない自分がひょんなことから最強にイケてる集団に入り込んでしまったことに今までに感じたことのない気持ちよさを感じていました。
冴えない僕も何人かの美女と青春を楽しむことができました。
この経験がなかったら、今でも恋愛がへたくそだったかもしれません。
僕は経済的な問題でアルバイトをしないと生きていけなかったのでアルバイトは必須だったのですが、そういう背景から義務というよりも最も求めていることになっていました。
大学に入学したころは新歓コンパに参加しまくってその結果オールラウンドサークルに入ったのですが、コミュ障でうまくなじめなかったし、当初は実家から通っていたので21時台に帰らないと終電を逃してしまうし、お金も必要なイベントも多くて参加できなかったりして、結局辞めてしまいました。
そのまま居場所が見つからなかったのですが、ついに最高の居場所を見つけることができました。
また、ビジュアルが良い人達の世界を知らないし憧れを持っていた僕には、彼らは大学の友人よりもずっと魅力的に映りました。
ただ一つ問題だったのは、彼らにはモラルがありませんでした。
出勤したらみんなでタバコを吸いながら酒盛りをしていたり、ブチギレるレベルの喧嘩をしたり、厨房の壁を殴って穴を空けたり、レジ資金を盗んで捕まったりとめちゃくちゃでした。
そのあたりはまあ看過できるというか、僕が触れてきたカルチャーとの違いとして「見ている分」には楽しめました。
一方、さすがにヤバいと思ったのが、Zさんは感じの悪い客が来ると「あの客ムカつくわぁ」と言ってフードに唾を吐いて提供していたことです。
唾を吐くというだけで相当な侮辱行為で、吐いた唾を相手に気づかないように摂取させるというのはさらにエグく、そうでありながらも唾液であるので食べたり飲んだりしても気が付かないというところが単純でありながら巧妙だなと思いました。
Zさんは「無敵の人」という程ではありませんが、責任を感じながら努力を積み上げてきた人たちとは明らかに行動パターンが違いました。
飲食店にはZさんのような境遇の人はいくらでもいます。
当時はバイトテロという言葉すらありませんでしたが、当たり前のように目の前で起きたバイトテロが日本中の至る所で行われているであろうということは容易に想像できました。
彼らのすべてが輝いて見えていて、やることなすことすべてを肯定して受け入れていた僕も、モラルの面では賛同できませんでした。
それから僕は店員と接するときには失礼のないように、何なら相手を喜ばせるように行動をするようにしています。
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